
「昔はお見合いが当たり前だった」とよく耳にしますが、実際にはどれほど多くの人が“お見合い結婚”をしていたのでしょうか?
そして現代の「結婚相談所」とは、どのような役割を担っているのでしょうか?
今回は統計データと社会制度の変化をもとに、過去と現代の婚活の違いを探ってみたいと思います。
お見合い結婚が主流だった時代の背景
戦後の日本、特に1950年代から70年代にかけて、結婚の多くは「お見合い」を通じて行われていました。
厚生労働省の統計によれば、1965年時点では全結婚の約63%がお見合い結婚だったとされています。つまり、当時の3組に2組以上は仲人や親戚、職場の上司などを通じた「紹介」がきっかけでした。
なぜ、お見合いが多かったのか?
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家制度の影響:結婚は家と家との結びつきとされ、個人の恋愛よりも「家のつり合い」や「相手の家柄」が重視された。
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地域共同体の強さ:町内会や職場、親戚間の結びつきが強く、自然と紹介の流れが生まれやすかった。
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情報手段が限られていた:出会いの手段は少なく、現代のようなSNSやマッチングアプリもない時代。
恋愛結婚が当たり前に?社会制度と価値観の変化
1970年代後半から徐々にお見合い結婚の割合は減少し、1990年代には恋愛結婚が7割以上を占めるようになりました。
背景には、以下のような社会制度や価値観の変化が影響しています。
主な要因
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家制度の崩壊(1947年の民法改正により廃止)
→ 結婚は個人の自由とされ、親の関与が減少。 -
女性の社会進出
→ 大学進学率や就業率の上昇により、職場などでの“自然な出会い”が増加。 -
都市化と核家族化
→ 地域のつながりが希薄になり、「紹介文化」自体が衰退。 -
メディアや恋愛ドラマの影響
→ 恋愛至上主義が浸透し、「好きな人と結ばれたい」という価値観が主流に。
現代の「結婚相談所」が果たす役割
現代では「恋愛結婚」が主流とはいえ、未婚率は上昇傾向にあります。
たとえば2020年国勢調査によると、**50歳時点での未婚率は男性で28.3%、女性で17.8%**と過去最高を更新。
自由な時代になった一方で、出会いの難しさ・婚活の複雑さが新たな課題となっています。
ここで注目されているのが「結婚相談所」という存在です。
結婚相談所の役割と進化
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昔の“仲人”のように、人と人をつなぐ役割を担う。
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年齢・年収・価値観・家族観など、条件を見える化し、ミスマッチを防ぐ。
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プロのカウンセラーが、出会いだけでなく、交際・結婚まで継続的にサポート。
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一部の相談所では、心理学や外見磨き(ファッション・ボディメイク)などの総合的なサポートも。
「ご縁を結ぶ」文化の継承
今は昔のような「親が決めた結婚」ではなく、「自分が選ぶ結婚」が当たり前。
でも、“良いご縁を得る”という考え方は今も変わらず大切です。
そして結婚相談所は、まさにその「ご縁」を見つけるための新しい仕組みだといえるでしょう。
仲人文化が薄れた現代だからこそ、第三者が間に入ることで「安心できる出会い」「真剣な結婚」を叶えるチャンスが広がっています。
「結婚=自由な恋愛」の時代だからこそ、「真剣に結婚したい」と思う人のサポートが必要になっています。
昔の“仲人”の良さと、現代の“個人主義”のバランスを取る場所──それが今の結婚相談所です。
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