――効率を求める時代に、私たちは何を失っているのか
■「結婚につながらない交際は、時間とお金の無駄」
「結婚はコスパが悪いと思う」
そう答えた若者が7割以上――。
2025年の民間調査では、
20代の74%が「結婚につながらない交際はもったいない」
と回答したといいます。
確かに今は、
・物価は上がり
・将来の見通しは立ちにくく
・失敗はできるだけ避けたい
そう考えるのも、無理はありません。
内閣府の調査でも、
「経済的なゆとりや将来の見通しが持てない」
と感じている20〜30代は7割を超えています。
効率を考えること自体は、悪いことではない。
むしろ、とても合理的で、真面目な姿勢です。
■それでも、なぜ「動けなくなる若者」が増えているのか
ただ、ここで一つ立ち止まって考えたいのは、
「効率を求めた結果、何が起きているのか」という点です。
専門家は、今の若者が
「選択的無行動」
に陥っている可能性を指摘しています。
選択肢が多すぎる。
情報が多すぎる。
失敗したくない。
その結果――
「何も選ばない」
「始めない」
「踏み出さない」
という選択をしてしまう。
これは怠けでも、意欲不足でもありません。
“正解を求めすぎるがゆえの不安” なのです。
■「結婚はコスパが悪い」は、実は既婚者も否定していない
興味深いのは、
既婚者の多くも「結婚はコスパが良い」とは言っていない点です。
子育てにはお金も時間もかかる。
自分の自由は減る。
手間も増える。
それでも多くの既婚者が口を揃えて言うのは、
「コスパでは測れない満足がある」 ということ。
つまり――
結婚は「効率の良い投資」ではなく、
“人生の質を変える体験” に近いのです。
■正解を探すほど、偶然の幸せは遠ざかる
恋愛にも結婚にも、
AIが示すような「正解」はありません。
相性も、タイミングも、
実際に人と関わり、迷い、失敗しながらしか分からない。
けれど今は、
・失敗しない恋愛
・無駄のない交際
・最短距離の結婚
を求めすぎるあまり、
「遠回りの中にある幸運」 を切り捨ててしまっているようにも見えます。
一見ムダに見える時間。
うまくいかなかった交際。
回り道のような経験。
それらがあったからこそ、
「自分が何を大切にしたいのか」に気づけた、
という方を、私たちは何人も見てきました。
■結婚はゴールではなく、「一緒に作っていくもの」
結婚は、
人生の正解でも、完成形でもありません。
不完全な二人が、
試行錯誤しながら、
関係を育てていくプロセスそのものです。
だからこそ、
効率やコスパだけで測れない価値 がある。
失敗を恐れすぎず、
少しだけ余白を残してみる。
その余白に、
思いがけない出会いや、
想像していなかった幸せが入り込むこともあるのです。
■APU.Marriage Labからのメッセージ
私たちは、
「結婚したほうがいい」とは言いません。
でも、
「動かないまま後悔する人」より、
「迷いながらも進んだ人」のほうが、
自分の人生に納得している姿を多く見てきました。
結婚はコスパで決めるものではない。
でも、自分の人生をどう使いたいか を考えることは、とても大切です。
正解を探すより、
一度、動いてみる。
その一歩を、
安心できる環境で踏み出せるよう、
私たちはそっと伴走しています。